京の桜と

 

 

桜花の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

ここのところ3週連続土日出張となり、癒しを求め岡山出張の前に半日お休みをいただいて京都で花見をしてきました。

と言っても、大慌てで帰宅してすぐに新幹線に乗っても、銀閣寺到着が16:20頃で、しかも小雨。なかなかお天道様も厳しいことで。。

 

紅葉の季節は度々訪ねておりますが、桜の季節はあまり参上したことがなく、初めてと言っても良い季節。

花見のコースは、銀閣寺前から哲学の道をそぞろ歩きして、南禅寺・動物園前のカフェを経由して祇園へ。

哲学の道は、琵琶湖疏水の分線という小川沿いを、永遠と続く桜を愛でながら、一時間。

風情がありますね。桜吹雪が舞い始めますと、更にオツな感じも! 


こちらを歩いたのは昨年の大震災2日後以来です。

実は、震災の日は大阪出張でして、12日夕刻に「福島第一原発 炉心溶融」の号外を難波で見て東京へ帰れなくなり、京都で待機していたのです。

そのときに通りがかりに立ち寄ったカフェがなんとも居心地がよく、また訪ねたくて、雨の中哲学の道沿いでお茶したかったのを我慢して、傘なしで濡れながら行きました。

 

Fへ上がると、真っ白いシンプルな室内に、気立ての良い家具が並びます。

先客が2組有り、女性の二人組みは一角だけの座敷で足を伸ばして、これまた耳障りのよい京都弁でなにやら雑談中。

私は階段よりの大テーブルに一人。カフェラテを注文。

こちらの良いところは、茶釜で点てたお湯で一杯ずつコーヒーを淹れてくれること。

うーん、なんとも雅な。

 

寛いで会計に1Fへ降り、「丁度震災の直後に来て以来だったんです。」と言ったら、

「覚えています。会社を休みにするかどうかと仰っていました。」とのこと。

そのときの一回しか来ていないし、そんなに話したわけではないのですが、それでも話した内容まで覚えていてくれて、しかもこちらから話しかけるまで一切それを言わない日本的奥ゆかしさもあり、驚くと同時になんとも嬉しい豊かな気持ちになった次第です。

何しろあの時は皆様同様、大変な心持でしたから尚更です。

それだけに、私はきっとこのお店を忘れないでしょうし、これから京都へ向うたびに行きたくなってしまいますね。

 

皆様もいかがでしょう。

こんなお店も探してみてください。

偶の自慢ですのでお許しを!

 

<お店情報>

菓子・茶房 チェカ(cheka

住所:京都市左京区岡崎法勝寺町25番地
電話:075-771-6776
時間:10001900(無くなり次第終了)
定休日:月・火曜日

http://r.tabelog.com/kyoto/A2603/A260301/26016994/